２０１５年９月に豊橋駅新幹線口近くの通称『１８９通り』に開業された蕎麦屋『しん』。２０日間で蕎麦打ちを中心とした手打ち蕎麦店開業の為の技術・知識を身に付ける事が出来る、「一茶庵」のプロ養成コースの卒業生です。某カフェのオーナーからチラッとある噂を聞いてネットで調べたらヒットしました。午後８時からの営業で１日２０食程度しか用意出来ないとか、有名女優が２晩続けて来たとか・・・。真相を確認しなくてはと年の瀬も押し迫っていましたが、行って来ました。

サラリーマン時代、名古屋市守山区の会社に勤務、近所に蕎麦の名店江月が在り、ランチで食した蕎麦の美味しさに驚き、蕎麦に開眼したそうです。会社を退職するに当たり、次の仕事に選んだのが「蕎麦屋」。「一茶庵」のプロ養成コースに学び開業に至りました。常陸秋蕎麦の製粉された粉を「一茶庵」から仕入れ、二八に打たれた蕎麦は、麺の腰も充分に感じられ、ノド越しも良かったです。浸け汁も甘さに走らず好感が持てる汁でした。
おろしそばも辛味大根、花かつお、ねぎがたっぷりと盛ってあり美味しかったです。かけやそばがきもいいね！
開業してから解った事は、豊橋では夜の〆に蕎麦を食べに来る人が少ない。なので、現在は１キロ玉を１〜２つ程度打つだけだそうです。折角打ったお蕎麦が無駄になるのは勿体無いからとの事です。
本来ならば「蕎麦の細道」に紹介すべきかとも思いましたが、お酒がメインとまではいかないものの蕎麦100％では無いし、深夜食堂みたいな、蕎麦喰いにはハードルが高いので美味なお店での紹介にしました。
因みに来店された有名女優とは中谷美紀さん。穂の国とよはし芸術劇場で「猟銃」が上演された時に来られたそうです。神楽坂の名店『東白庵 かりべ』が行き付けのお店という事で、蕎麦には一家言ある方だと思います。